深夜にふと目が覚め、暗闇の中でスマホを開く。流れてきたのは、ある青年の切実な独白だった。
「明日、人類が滅亡する」と言われたら、俺は絶望するだろうか? 意外にも、胸に広がるのは「もう頑張らなくていいんだ」という奇妙な安堵感かもしれない。ストロングゼロを開けて、すべてを忘れて眠りにつけるような、そんな解放感。
⭐️ ざっくりいうと
- 的中率100%の予言者、亡き友「てっち」が遺した、2025年12月の人類滅亡という「最後通告」。
- 震災や自らの死まで当てた彼女が、最期に放った「多分無理、ドンマイw」という軽すぎる絶望の正体。
- 「明日が来ない」という恐怖ではなく、むしろ救済と安らぎを感じてしまう…孤独な夜に捧ぐ魂の記録。
このブログについて
就職氷河期の亡霊。人生に絶望し、行き着いたのは老人施設の下級奴隷だった。 薄給でこき使われる日々だが、俺には武器がある。「青年に見える」特殊アビリティ持ち。ろくな教育もなく放り込まれた老人施設の最前線で、この借り物の若さだけを頼りに、俺は今日も生存報告を綴る。
1. 最初で最後の投稿、ある青年の告白
動画の主は、現在30歳のどこにでもいるような青年。編集もたどたどしく、再生数を稼ぎたいわけでも、有名になりたいわけでもないという。ただ、実家で見つけた「あるメモ」の内容を伝えなければならないという、静かな使命感だけが彼を動かしていた。
「これが最初で最後の投稿になる」――その言葉には、予言の真実味を帯びた重みがあった。
2. 不思議な少女「てっち」との記憶
青年の傍らには、中学・高校時代、「てっち」という名の風変わりな少女がいた。周囲から避けられ、いじめられていた彼女を守り続けたのは、世界で彼ひとりだった。
それは友情であり、あるいは言葉にできない淡い恋心だったのかもしれない。二人の間には、誰にも言えない「予言」という名の秘密があった。
3. 的中し続けた「言葉」たち
てっちの予言は、あまりにも具体的で、そして残酷なほど正確だった。
- 日常の予知: 「近所のゴミ箱が燃える」「山下先生が急に学校に来なくなる」「バスケ部が優勝し、野球部の友人が骨折する」
- 大きな震災: 2013年の時点で、2016年の熊本地震、2018年の大阪北部地震、そして2024年の石川(メモには「石山」と記載)の地震を予言していた。
- 自らの死: 彼女は「2014年で私はいなくなるから、それ以降は見れない」と告げ、その言葉通り、病気でもないのに急逝した。
4. 2025年12月、終わりの始まり
青年がかつて聞いた「人類の終わり」についての予言。てっちのメモには、こう記されていた。
- 2025年12月: 地球規模の異変が始まる。「多分無理。ドンマイw」という、彼女らしい軽やかで絶望的な一言を添えて。
- 原因: 宇宙からの見えない石、噴火、そして見たこともない光(太陽フレア)。
- 2026年3月: 地球上にはもう人類はほとんど残っていない。
結び:未来がないから、今日を愛せる
「未来がない」ということは、言い換えれば「もうこれ以上、未来に怯えなくていい」ということだ。てっちの予言は恐ろしいはずなのに、なぜか子守唄のように優しく響く。
もし2026年の春が来ないのだとしたら、今のこの苦しみも、焦りも、すべては杞憂に終わる。
「ドンマイ」 彼女の声が聞こえた気がした。今夜は少しだけ、深く眠れそうだ。
氷河期アラフィフおじさんラース・フォン・トリアーって本当に嫌な映画撮るよね(アリ・アスターも)

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